令和7年8月1日(金)山形新聞朝刊に、当社が施工に携わった融雪装置に関した記事が掲載されましたご覧ください。
山形新聞記事 2025/08/01 朝刊「花笠まつり熱中症厳戒」
山形市の真夏の祭典「山形花笠まつり」が2025年8月5日から7日まで開催されるにあたり、猛暑対策の一環として、歩道下に埋設された融雪装置を活用して路面温度の上昇を抑制する取り組みが行われます。これは、冬期間に路面の凍結を防ぐための設備を夏に活用する、全国的にも珍しい試みです。
この取り組みは、国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所と山形市が協力して実施するものです。まつりのメイン会場となる国道112号線沿いの歩道(八文字屋前から山形銀行本店前交差点までの区間)で、8月5日の初日から最終日の7日まで、期間中の午後3時から午後7時にかけて融雪装置を稼働させる予定です。
この融雪装置は、歩道の下に張り巡らされたパイプに年間を通して水温がほぼ一定(約15℃)の地下水を循環させる仕組みです。夏場にこの装置を稼働させることで、直射日光で高温になったアスファルトの熱を吸収し、路面温度を最大で10℃程度低下させる効果が期待されています。これにより、観客やパレード参加者の足元からの暑さを和らげ、熱中症のリスクを低減させる狙いです。
山形市では、近年の猛暑を受けて、山形花笠まつりにおける熱中症対策を強化しています。2024年の開催時にも、パレードのコースを一部短縮したり、救護所を増設したりするなどの対策が講じられていました。今回の融雪装置の活用は、これまでの対策に加わる新たな一手として注目されています。
当社が施工に携わられた融雪装置が、冬の安全確保だけでなく、夏の市民の健康を守るためにも活用されるという画期的な事例であり、企業の社会貢献活動としても大きな意義を持つものと考えています。