克雪事業
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無散水消雪システムのバリエーション
地下水還元システム
揚水井から汲み上げた地下水を直接放熱管に通水し、地下水の持つ熱エネルギーを舗装に伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行うシステムです。放熱後の地下水は、注入井を通じて地下に還元されるため、地下水の枯渇や地下水位の異常低下に伴う地盤沈下等の公害問題は発生しません。
- 揚水井熱エネルギーを持つ地下水をポンプで汲み上げ放熱帯に送水します。
- 放熱帯道路、駐車場等の舗装体の中に埋設した放熱管に、地下水を送って路面の温度を上昇させます。降雪や積雪を溶かすと共に路面の凍結をも防ぎ、スリップや転倒事故防止に繋がります。
- 注入井熱を路面に伝えて温度の下がった地下水は、外気に触れることなく注入井より地下の帯水層に還元されます。
- ■富山県庁前広場[富山県富山市]
- ■横田駅前[島根県横田町]
- ■エムウェーブ前[長野県長野市]
- ■康楽館前[秋田県小坂町]
- ■高田橋[福島県会津若松市]
- ■盛岡駅西口[岩手県盛岡市]
地中熱利用システム
ボアホール内に設置した採熱管を介して地中熱で加温された循環液(不凍液)を直接放熱管へ通水し、舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。地中熱という、どこにでもある再生可能エネルギーを有効に利用するため、経済的であるだけでなく二酸化炭素排出量も抑えられる環境に優しいシステムです。
地中熱利用ヒートポンプシステム
ボアホール内に設置した採熱管を介して得た地中熱をヒートポンプの熱源として利用し、融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。地中熱という、どこにでもある再生可能エネルギーを有効に利用するため、経済的であるだけでなく二酸化炭素排出量も抑えられる環境に優しいシステムです。またヒートポンプを介するため、融雪帯へ送る循環液の温度帯を調整することが可能です。熱源となるヒートポンプはユニット化されており、地上構造物は省スペースで工期短縮が可能です。
地下水熱利用ヒートポンプシステム
汲み上げた地下水をヒートポンプの熱源として利用し、融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。水温や水量等により、地下水還元システムの採用が難しい場合でも、採用することができます。地下水温度はシーズンを通じてほぼ一定のため、地中熱利用と比べて安定した採熱が期待できるシステムです。
空気熱利用ヒートポンプシステム
空気をヒートポンプの熱源として利用し、融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。外気温が極端に低下する(-10 ℃以下)地域を除き、広域で有効なシステムです。
トンネル湧水利用ヒートポンプシステム
トンネル湧水をヒートポンプの熱源として利用し、融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。随時排出されるトンネル湧水を有効に利用するシステムです。
トンネル空気熱利用ヒートポンプシステム
トンネル内の空気をヒートポンプの熱源として利用し、融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。外気と比較して温かいトンネル内の空気を利用することで、高い効率が稼期待できるシステムです。
海水熱利用ヒートポンプシステム
海水をヒートポンプの熱源として利用し、融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。融雪に利用が難しいとされる低温の海水を有効利用することがでるシステムです。
温泉熱利用システム
温泉の源泉や排湯を熱源として、熱交換器によって融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。高温の自然エネルギーを有効利用することで、冬でも快適な温泉地となります。
ボイラー温水循環システム
化石燃料(重油・灯油等)を利用するボイラーにより融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。地下水などの熱源確保が困難な地域でも利用できるシステムです。
地熱プラント排湯利用システム
地熱プラントが随時排出する熱水を熱源として、熱交換器によって融雪帯へ送る循環液(不凍液)を加温した後、放熱管で舗装に熱エネルギーを伝えて路面の温度を上昇させることで、融雪と凍結防止を行います。随時排出される熱水を有効に利用するシステムです。